早稲田ラグビー部 清宮監督が全イギリス代表チームの監督経験を持つ世界的な名称 グラハム・ヘンリー氏にコーチを依頼する。そして、彼はフォワードコーチも必要だろうと、ウェールズ代表キャップ51を持つ、デビット・ヤング氏を臨時コーチとして連れてきた。
「彼(デビット・ヤング氏)はスクラム理論も今までとはまったく違う、日本にないものを持っており、それを徹底的に教えてくれた。
具体的には足のポジション、手の位置、さらにはコーリング(声の出し方)である。これが私たち(早稲田)のやり方とは、まったく異なっていたのた。そして、学生がそれを取り入れた途端、すぐによい結果が出た。今まで押されていたスクラムが止まり、いつの間にか押せるようになったのである。「荒ぶる」復活 清宮克幸 (早稲田大学ラグビー蹴球部監督)
具体的であること、ノウハウに落とされていること・・・・
・・・・指示がすごく具体的で、改善の結果がきちんと得られているところがよい。
ラグビーのスクラムなどというのは、肉体派が、極めて根性で押し切る感じの印象を持つが、結局は理論的な背景を持ってディテールを詰めた手法に、かなわないのだ。
改善のための指導とは、このように具体的なものであるべきだ。
少年サッカーの指導風景を見ていても、凡庸なコーチは、普通、駄目なところだけを指摘する。
「もっとセンタリングを正確に!」と怒鳴る。で、どうしろと言うのだ?
でも、それじゃ、子供はもっともっと悪くなるだけですね。蹴る足が縮こまって、ボールコントロールが悪くなるばかりだ。
たとえ、子供に対しても、そこには確実に具体的で、より科学的な方法というのがあるはずだ。
そして・・・・
「いちばん初めに注意したことは、ファースト・スクラムに駆け寄ってくるフロントローの選手たちの姿勢だった。身体全体からオーラが出るくらいの強い気持で臨まなければならないというのである。」
なるほど。その科学を知る人が、結局は、オーラを身につけることが大事、という結論にたどり着くのである。なんか、すごくないですか?
そして、いつも思うことなのだが、「プロに教えてもらおう」ということだね。自分で追求してもがくことがえらい、と無条件に思う風潮があるけど、僕はそういった考え方が嫌いだ。
時間の無駄だもの。わからなければ、プロに教えてもらうのが一番だ。
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