「私は(J2でも)考えを変えないで我々のサッカーをこのままやろうと思っている。とても難しいと思うが、少しラッキーもあればJ1に戻ってこられると思う」
ゼロックススーパーカップ 広島勝利後のペトロヴィッチ監督のコメント 2008年3月1日
ゼロックススーパーカップを例年どおり、スタジアムで見た。
昨年は、このゲームでガンバの左サイドに見慣れない選手を見つけた。誰だ?と思ったら、それが安田で、その後の活躍は、皆さんご存じの通りだ。
ゼロックススーパーカップを見にいく目的は、この手の掘り出し物、というか、シーズンに向けての発見があるからだ。
今年は、広島のユキッチというプレイヤーが魅力的な動きをしていた。181センチのクロアチアの選手は、「欧州クラブからもいくつかオファーがあったが、J1復帰という明確なビジョンのある広島を選んだ」と入団会見でコメントしたようだ。人柄はばっちり。
ハードワークができる外国人選手はすごく貴重だが、彼はその貴重な戦力になりそうに見えた。
走りながら、周りを見たり、スペースを探したり、とボールのないところで、細やかな感じが伝わってきた。
久保もよい感じだった。前線での存在感はやはり圧倒的だ。
ただ、久保の動きだしのタイミングで、パスを出す中盤のプレイヤーが、今の広島には見当たらない。ゲーム中も、久保が動き出したところで、誰もパスを出さない。思わず小笠原を一時的に広島に配置転換したくなった(久保のゴールが見れるなら、細かいことは気にしない)。
最後の関心は、ペトロヴィッチのサッカーがJ2でどうよ、という点だ。
ここは、なんともこの試合では全然わからなかった。残念ながらチームの出来は、まだシーズン直前としては、十分でないように見えた。ちょっと心配。
以下は試合後のコメント。難しいことを承知で、あえてチャレンジします、という潔さはよいのだが、果たして、J2の現実的な勝利重視の環境で、どこまでやれるのだろう?
「昨シーズン、リトバルスキー監督が福岡に就任した際のコメントに『バルセロナのようなクラブを作りたい』というものがあったが、去年は7位で終わった。彼は『今年の戦いに関して自分の考えを変えた』といっていた。私は考えを変えないで我々のサッカーをこのままやろうと思っている。自分の哲学をそのままでいこうと思っている。とても難しいと思うが、少しラッキーもあればJ1に戻ってこられると思う」
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